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2026年05月31日

重要なお知らせ

第3回神戸賞授賞式を開催しました

2026年5月31日、神戸ポートピアホテル ポートピアホールで第3回神戸賞授賞式を開催しました。

中谷財団では、2024年の財団設立40周年を機に、「BME (Bio Medical Engineering)分野 ~生命科学と理工学の融合境界領域~」でイノベーションをもたらす独創的かつ優れた研究で実績を挙げた研究者や、ユニークな研究で将来を嘱望される若手研究者に光を当てる新たな学術賞「神戸賞」を創設しました。


第3回目となる今回は、「大賞」を理化学研究所  脳神経科学研究センター 細胞機能探索技術研究チーム 及び光量子工学研究センター 生命光学技術研究チーム チームディレクターの宮脇 敦史氏が、45歳未満の若手研究者を対象とした「Young Investigator(Y.I.)賞」を理化学研究所開拓研究所 主任研究員の川口 喬吾氏、東京科学大学生命理工学院 教授の藤枝 俊宣氏、理化学研究所脳神経科学研究センター チームディレクターの竹岡 彩氏の3名が受賞しました。


授賞式は、トランペット奏者の広瀬未来さんによるジャズの名曲『Portrait In Black and White』の生演奏と書家の木下真理子さんによる揮毫パフォーマンスで開幕しました。神戸賞のスローガンである「独創に光を。」が書と音楽で表現されました。日本ジャズ発祥の地であり、日本と海外をつなぐ玄関口として進取の気質と文化を発展させてきた「神戸」の名を冠する学術賞にちなんだ、華やかなオープニングとなりました。


当財団理事長・矢冨裕の挨拶、神戸市長・久元喜造氏の来賓祝辞に続き、Y.I.賞を受賞した3名が万雷の拍手に迎えられて登壇。矢冨理事長からトロフィーが贈られました。
神戸賞審査委員長である筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 機構長・教授の柳沢正史氏による受賞理由発表では、候補者によるシンポジウム形式というY.I.賞のユニークな最終審査方法の説明や、時間を忘れさせるほど充実したディスカッションになったことなど、審査の過程が説明されました。


受賞者挨拶では、3名の受賞者が家族や研究室の仲間、共同研究者などへの感謝を述べると同時に、これからの抱負や受賞の喜びを口にされていました。続く大賞の授賞式では会場から光の道を通り宮脇 敦史氏が登壇し、第2回神戸賞大賞受賞者である東京大学大学院理学系研究科教授の菅 裕明氏からトロフィーが贈られました。受賞者挨拶では、「若い方々には、夢中になれるものをぜひ見つけてほしい。そのためには失敗が必要で、むしろ失敗を受け入れることが重要です。最初は小さく、細かいことであっても、その種を大きく立派なものに育てていくことが、菅先生がおっしゃった「異端が先端になる」ということなのだと思います。」と、神戸賞の重要な審査基準である独創性の大切さを力強く語ってくださいました。


受賞者プレゼンテーションでは、それぞれに独創的でありながら、生命現象の解明や医学・創薬分野などの発展に大きなインパクトを与えうる将来性ある研究内容を発表していただきました。


授賞式の後は兵庫県内のスーパーサイエンスハイスクールなど13校及び、神戸市立中学校の夏休み理科作品展金賞受賞者ら総数68名が、様々な研究成果をポスター発表する「ポスターセッション“KOBE SCIENCE NEXT”」が開催されました。会場では、受賞者や審査委員をはじめとする第一線の研究者が中高校生の発表に耳を傾け、研究テーマや実験内容について直接質問やアドバイスを行う場面も見られました。参加した中高校生にとっては、第一線で活躍する研究者と直接対話し、自らの研究について議論を交わすという貴重な経験となりました。


写真ポスターセッション“KOBE SCIENCE NEXT”終了後には、「神戸賞サロン」を開催しました。神戸のお菓子を楽しみながら、冒頭には短いトークショーも行われ、その後、受賞者が各自の研究成果パネルの前に分かれて行われたフリーセッションでも、積極的に様々な疑問に関して率直に質問をする中高校生たちの姿が見られ、第一線の研究者にアドバイスされた中高校生たちの目は、さらに輝きを増していました。
第一線の研究者が次代を担う研究者の卵たちにエールを送る姿からは、神戸賞の理念である「日本を元気にする」の端緒が実際に見えてくるようで、充実した授賞式の一日を締めくくるのにふさわしい光景となりました。