神戸賞-新たな表彰事業の創設-

中谷財団は、設立40周年を記念して新たな学術賞として「神戸賞」を創設いたします。
「神戸賞」は、今後、日本がリードしていく分野として注目しているBME(Bio Medical Engineering)分野〜『生命科学と理工学の融合境界領域』〜において
イノベーションをもたらす優れた独創的な研究で実績を挙げた研究者や、そのユニークな研究で将来性が嘱望される若手研究者に光を当てる新たな学術賞です。

お知らせ NEWS&TOPICS

第1回神戸賞授賞式開催
第一回神戸賞受賞者記念講演を動画でご覧ください
神戸賞パンフレットダウンロード

ABOUT KOBE PRIZE神戸賞の創設について

中谷財団は1984年の創設以来、医工計測技術を中心に多くの研究者の支援を行ってきました。
その間、日本を取り巻く環境も大きく変化し、今日では技術革新という点では世界に大きく後れを取っています。
しかし、BME(Bio Medical Engineering)分野~生命科学と理工学の融合境界領域~は日本がリードしていくべき分野であり、世界と伍することができる分野であります。
まずは、有望な若い研究者が、目先の成果にとらわれない独創的な研究ができる環境を後押しすることが必要であり、同時に独創的な研究を進める人材を先見性とビジョンを持って見出し、その活動を支援していくことこそ重要であると考えています。
民間の一財団ができることには限りがありますが、日本にもっとイノベーションが生まれる土壌を育むために一石を投じ、日本が元気を取り戻すことにつながることを願い、財団設立40周年を記念して「神戸賞」を創設いたしました。

独創に光を。

社会構造がリセットされた、戦後の日本。
今も輝きを放つ時代、1970年万博の熱気に象徴されるように、
日本人は熱意とチャレンジ精神、創意工夫でテクノロジーを磨き、世界から技術大国と呼ばれるまでに成長してきました。
しかし21世紀を迎え、世界の国々が著しく成長し、情勢が変化する中で、この国は元気を失っているように思えます。

私たちは思うのです。
この国の経済と社会を元気にし、再び輝かせるためには、科学、技術分野でのイノベーションがもっと生まれる環境を整える必要があることを。
これからの研究者たちが活躍できる土壌を育み、それを成長に結びつけることが、とても重要であることを。

日本発のイノベーションに、光を当てる。

神戸賞は「日本を元気にする」ことを理念とした民間財団による学術賞。日本の産業や経済再興につながる独創的な研究を進める人材を、
先見性と独自のビジョンを持って見いだし、その活動を支援していきます。

その対象は「生命科学と理工学の融合境界領域」。
新しい扉を開けようとする人物に光を当て、そのチャレンジを経済面だけにとどまらず、様々な形の支援を通じて、夢の実現に寄り添っていきます。

世界を変える、独創を讃える。
日本を元気にするイノベーションは、ここから輝いていく。

神戸賞

KOBE PRIZE MESSAGE代表理事ご挨拶

中谷財団理事写真

中谷財団は、1984年にシスメックスの創業者でもあります中谷太郎が、電子計測技術の発展に寄与したい、研究に携わる研究者を支援したいという強い思いから私財を投じて創設いたしました。
お陰さまで中谷財団も2024年には設立から40年を迎えることになります。
この度、中谷財団設立40年を記念して、新たに「神戸賞」を創設することに致しました。

中谷財団では、創設から40年の間に医工計測技術を中心に多くの研究者の支援を行ってまいりました。
その間、日本の社会環境も、また日本を取り巻く環境も財団創設当時と比べて、大きく変化してきました。
GDPは大きく後退し、新しいテクノロジーも日本からはなかなか生まれてきません。
毎年のようにノーベル賞の候補として、日本の研究者の名前が上がりますが、それは20年も30年も前の研究成果です。

1970年に日本で初めて万国博覧会が開かれたころは、日本は活気に満ちていました。
当時は世界から技術大国と呼ばれていました。
それがどうでしょう・・・
いま、日本には元気がありません。私はそんな日本をもっと元気にしたい!
そのためには、若い人に活力を、埋もれた研究に光を当てたい・・・。

かつてのような技術大国ニッポンを取り戻すには何が必要なのか、また民間財団としてできることは何なのか、日々、いろいろと思考を重ねてきました。
それには、将来有望な若い人たちがのびのびと、目先の成果にとらわれない独創的な研究ができる後押しが必要なのではないか。
また、ユニークな研究をしている人を発掘し支援することなのではないか・・・・。
美しい花を咲かせるためには、もととなる土づくりが大切だといいます。
すぐには成果が生まれなくても、若い研究者がじっくりと研究できる土壌を育んでいくことが重要ではないかと思うに至りました。
そんな私の切実な思いが、この賞の創設に至った原点であります。

もともと神戸は海を渡ってきた進取の文化が発展してきたおしゃれな土地柄です。
また、神戸はシスメックスがベンチャーとして産声を上げた創業の地でもあります。
神戸賞と名付けましたのも、新しい発想で、独創的な研究をしていただき、神戸から日本を元気にしたいとの思いからであります。

その対象はBME分野、すなわち「生命科学と理工学の融合境界領域」といたしました。
この賞の大きな特長は、先ほども述べましたとおり若手研究者への支援です。
独創的な研究を進める人材を、先見性と独自のビジョンを持って見いだし、その活動を支援していきたいと考えています。
民間の一財団ができることは限られています。
しかし、一石を投じその波紋が大きく広がることが、日本が元気を取り戻すことにつながると私は考えております。

この新しい「神戸賞」を今後、5年、10年と積み重ねていくことで、医療に貢献でき、結果日本が元気になれば・・と考えております。
どうか長いスパンで、この賞を育てていただければと考えております。

INTRODUCTION OF REVIEW COMMITTEE審査委員のご紹介

審査委員
KIYOKO KINOSHITA
木下 聖子
創価大学糖鎖生命システム融合研究所 副所長 教授
審査委員
MICHINORI SAITO
斎藤 通紀
京都大学高等研究院 教授
審査委員
TOSHIRO SATO
佐藤 俊朗
慶應義塾大学医学部 医化学教室 教授
審査委員
TAKAO SOMEYA
染谷 隆夫
東京大学大学院工学系研究科 教授
審査委員
YASUHIKO TABATA
田畑 泰彦
京都大学大学院医学研究科 形成外科学 特任教授
審査委員
FUMI NAGATSUGI
永次 史
東北大学多元物質科学研究所 教授
審査委員
OSAMU NUREKI
濡木 理
東京大学大学院理学系研究科 生物科学 教授
審査委員
AKIKO HAYASHI
林 朗子
理化学研究所脳神経科学研究センター 多階層精神疾患研究チーム チームリーダー
審査委員
KENYA HONDA
本田 賢也
慶應義塾大学医学部 教授
審査委員
YOSHIKO MIURA
三浦 佳子
九州大学大学院工学研究院 化学工学部門 教授
審査委員
YUSUKE MORI
森 勇介
大阪大学大学院工学研究科 教授
顧問
SHINICHI NISHIKAWA
西川 伸一
NPO法人オール・アバウト・サイエンス・ジャパン代表理事

KOBE PRIZE APPLICATION REQUIREMENTS神戸賞募集要項

神戸賞募集要項
第2回神戸賞候補者推薦募集は
終了いたしました
(募集終了:2024年7月31日)

BME(Bio Medical Engineering)分野
~生命科学と理工学の融合境界領域~

神戸賞募集要項

募集要項詳細はこちら

※今年度の募集は終了しました